究極の幻想:六

1994年。今から12年前。
自分は8歳の時にそれと出会う。
とはいっても本当に8歳の時だったかは当然ながらわからない。
自分がスーファミと出会ったのが小1になった記念と称してマリオ買ってもらった時だし。
つーか1994年に発売したこともファミ通で知ったことだし。
いずれにしても、そんなことは些細なことだ。


今でもよく覚えている。
ティナ。ロック。エドガー。オートボウガン。コルツ山。バルガス。マッシュ。ばくれつけん。レテ川。リターナー。バナン。オルトロス
それらを初めて見た時のことは。
従兄弟がやっているのを見ていた。
その後もずっと。
子供心には“なんか変わってるけど面白い”くらいにしか思ってなかったけどその時はそれでよかったんだろう。
自分の中で、RPGと呼ばれる、現在のゲームの主流ジャンルの一つとの初めての出会いだった。



それからずっと従兄弟がやる時にはそばにいて見ていた。
世界崩壊も仲間がバラバラになった意味もわかってなかったが、ただ面白いのは変わらなかったな。
ラスボスも見たがエンディングは実はまともに見ていない。



それからセーブデータにやっと空きができたので自分でやってみた。
が、クリアはしてない。
単純に途中で難しいと感じて飽きた。初めてだったしな。
それからいくつかRPGに触れたが初めて全クリにこぎつけたのは確かFFⅧだった。
自分かなりひん曲がってるな。



それから数年後にPSでFFコレクションが出た。もちろん買った。
もちろん初めはⅥからだった。
だが何か違った。
戦闘に入る演出が特に萎えさせた。
結局これも積みゲーと化した。
たまに触れてはすぐ飽きる、その繰り返し。



そして現在。手のひらサイズでのご登場である。技術の進歩とは大したもんだとじじくさい気分になった。
とにかく待ち望んでいた。
出るまでに大地震とかきたらどうしようとか余計な考えまで浮かぶこともあったりなかったりだ。
微妙に処理落ちしてるとか、顔グラフィック変とか、戦闘BGM全然違ぇぇぇとか、他にも色々思うことはあるが、とりあえず点けて、見て、聞いてみよう。